基礎代謝を上げるには筋肉量を増やすのが手っ取り早いでしょう。
しかし、やみくもな筋トレによって筋肉量ばかりが増えてしまえば、筋肉による体重の増加やムキムキの腕・脚につながってしまいます。
筋肉は量より質
「量より質」という言葉があります。これは筋肉にも同じことが言えることなのです。
ダイエットで大切になるのは、筋肉ではなく筋肉が生み出すエネルギー量です。同じ量の筋肉でも、多くのエネルギーを生み出せるほうが、消費カロリーは多くなります。
よって、ダイエットを成功させ、スタイルを維持していくためには、カロリー消費量の多い質の良い筋肉を作ることが課題になります。
筋トレ後のマッサージ
カナダのマクマスター大学の研究チームによる細胞レベルでのマッサージ効果についての研究結果の論文が、医学誌「Science Translational Medicine誌」に掲載されました。
実験内容
11人の被験者をエアロバイク運動で疲労させます。そして被験者たちの片方の脚だけマッサージを施し、もう一方の足はそのままにします。被験者の痛みがとれた時、マッサージした方のふくらはぎ、マッサージしていない方のふくらはぎの筋肉の細胞を190分後にそれぞれ採取します。
結果
生体検査の結果、マッサージを施した方の脚は、筋細胞中のミトコンドリアの量が2倍近く増加していたようです。
ミトコンドリアの多い筋肉
ミトコンドリアとは細胞中に存在する小器官で、熱などのエネルギーを生み出す働きを担っています。もちろん筋肉も細胞であり、エネルギーの生成はミトコンドリアが行っています。
全く同じ量の筋肉でもミトコンドリアの量が多いほど、消費できるカロリー量は多くなります。(=質の良い筋肉)
前述の実験では、マッサージしたほうの脚からは、NFκBという炎症を引き起こすタンパク質の減少も確認されています。
インディバアクティブ
温熱治療器として有名なインディバアクティブは、オリンピックにも選手のクールダウン用に使用されていました。
ジム併設のエステに多く導入されており、筋トレ後のマッサージ効果を高めてくれます。
また、脂肪やセルライトを溶かす効果もあるので、ボディメイクにも活用されます。