ケミカルピーリングは事故が多かった?
ケミカルピーリングは、ニキビや毛穴の開き、黒ずみ、シミ、くすみなどの肌トラブルを解決する方法としてよく取り上げられ、美容皮膚科や美容クリニックで施術を受けた女性も大勢います。
しかし、日本ではケミカルピーリングが安全規制のないまま拡大し、1998年頃からケミカルピーリングを受けた後に肌が荒れるなどの好ましくない結果が急増しました。
参考URL:エステティックサロンにおけるケミカルピーリングの消費者危害防止策
ケミカルピーリングはエステでは違法?
2000年11月、厚生労働省は日本医師会と都道府県に、医師がケミカルピーリングを医療行為として行う必要性を強調するメッセージを送付しました。
これにより、美容皮膚科などの医療機関以外では、高濃度ケミカルピーリングの施術は「違法」とされ、エステで使用するケミカルピーリング液の量も制限されることになったのです。
さらに日本皮膚科学会は、ケミカルピーリングに関するガイドラインを発表し、この方針を強化しています。
ケミカルピーリングは,スキンケア,一般的外用療法,内服療法,生活指導等の総合的な治療あるいは処置行為のなかで最善と判断されたものから,個々の症例に応じて単独あるいは他との併用法として選択されるべきである。
すなわち,皮膚科診療技術を十分に修得した皮膚科専門医ないしそれと同等の技術・知識を有する医師の十分な管理下に行われるべき行為である。
引用元:日本皮膚科学会「ケミカルピーリングガイドライン」(PDF)
薬剤の量や濃度に規定はありますが、エステでもケミカルピーリングは可能です。
ただ、本格的なケミカルピーリングを安全に受けたい方は、美容クリニックを選ぶ必要があります。
ケミカルピーリングで副作用が起こる原因
ケミカルピーリングの活用は、日本よりも欧米で一般的に行われてきました。
これは、日本人の皮膚の表皮層が白人のそれよりも薄いためです。
厚生労働省産業医学総合研究所の調査によると、日本人の真皮層の厚さは白人の約2/3であることが分かっています。
このため、安全対策が確立される以前のピーリング剤の使用により、皮膚刺激や炎症が生じることが多くありました。
現在、ケミカルピーリングは日本人の肌質に合うように調整されつつあります。
しかし、接着剤、濃度、pHを適切に調整するためには、専門家による正確な分析が不可欠です。
また、ピーリング回数が多すぎたり、薬剤を長時間塗布したりすると、表皮が薄くなりすぎてしまうこともあるので 注意が必要です。
副作用が少ないピーリング剤は?
副作用の少ないピーリング剤をお探しの場合「サリチル酸マクロゴールピーリング」を選んでみてください。
サリチル酸マクロゴールピーリングは、酸が肌の奥まで浸透するのを抑制し、肌の表皮のみに反応するため、副作用の可能性が少なくなっています。
また、この種の酸は美白・再生に優れているため、くすみ、色素沈着、シワ、ニキビ跡、ニキビ、黒ずみ、毛穴の開きなどに効果が期待できます。
さらに安全なものをお探しの方は、皮膚科医や経験豊富なエステティシャンに相談されるのも効果的です。
実際に起きたケミカルピーリングの失敗事例
ケミカルピーリングを受けて副作用を経験した方の具体的な事例を知りたいという方もいらっしゃると思います。
実際に起きたケミカルピーリングの失敗事例をご紹介します。
国民生活センターがピーリングの被害についてまとめた資料によると、被害の内容は、皮膚障害が圧倒的に多く、顔面が赤くなったり、腫れたり、しみや傷跡のようなものが残ったりなどというケースが多かったと。
施術直後に顔がピリピリ
夜真っ赤に腫れ上がり翌日水ぶくれになった
唇が裂けてあごの回りや顔面がふくれてボコボコ状態
施術直後より肌が赤みを帯び、顔中傷あとのようになった
施術後に洗顔した途端、痛みがあり、腫れて出血
使用溶液が眼に入り、両目角膜びらん
など、後遺症が心配な深刻な事例もあったそうです。
いずれも2000年以前のことであり、その後ケミカルピーリングの安全対策が実施されたため、ここまで深刻な事態になる心配はないでしょう。
しかし、強力なケミカルピーリングは副作用があるため、信頼できる実績のあるクリニックで受けることが重要です。
おすすめはここ
品川スキンクリニックは全国に37院展開している美容クリニックです。ほとんどの院が最寄り駅から徒歩数分という好立地で、何度か通うことを考えると便利です。
「サリチル酸マクロゴール」も使用しているため、刺激が少なく肌に優しい施術を受けられます。
価格も4,320円~と、安価な価格に設定されているのもポイントです。
試しにケミカルピーリングを受けてみたい方にもおすすめです。