キャビテーションの説明
キャビテーションの超音波を当てると、体内の水分から気泡が発生。
↓
その気泡が弾ける衝撃で脂肪細胞が破壊される。
↓
壊れた脂肪細胞は血中へ溶け出し、リンパ管や血管を通じて体外へ排出される。
だいたいこんな説明があるかと思いますが、これは間違えですね。断言できます。
そんなに強力な衝撃が起こるなら、他の細胞や組織も壊れてしまいます。
赤血球や白血球とかが壊れたら命に関わります。
キャビテーションで考えられる効果は2つ
①脂肪細胞の膜に穴が開く
「キャビテーション」とは、CV超音波と呼ばれる特殊な超音波によって起きる「空同現象 」という原理を利用し、脂肪細胞の『膜を削っていく』技術です。
アルミホイルに超音波をかける実験は知っていますか?
こんな感じで、脂肪細胞の膜もぼろぼろと小さな穴が開きます。
ここから内包された脂肪が流れやすくなります。
『脂肪も破壊されてる?』と思うかもしれませんが、そこまではできません。
②乳化作用
もう1つの効果は細部内から溶け出た脂肪を水と溶けやすくします。
これも水と油を使った実験があります。
細胞膜の穴から溶け出た脂肪が "乳化" という現象を起こして血中に溶けやすくなります。
この状態で運動などをすると、脂肪がどんどん燃えていきます。
こうしてダイエット効果を高めていくのがキャビテーションの本当の効果です。
キャビテーションはリバウンドしない?
上述のようにキャビテーションは脂肪細胞を破壊するわけではないので、リバウンドは起こします。
ただ、乳化によって脂肪が燃焼しやすくなるので、しっかり運動を組みわあせていけばリバウンドのしにくい施術であることは確かです。
エステなどの『リバウンドしない!』という営業トークは鵜呑みにしないようにしてください。
高密度超音波ではありません。
キャビテーションは超音波を使うことからハイフ(HIFU)と間違える人が多いようです。
ハイフ(HIFU)とは "超音波を一点に集めて" エネルギーを高密度にすることで脂肪を破壊していく施術です。
『高密度超音波』『収束超音波』などとも呼ばれますが、キャビテーションではありません。
ちなみにハイフに関しては脂肪を破壊する効果があるので、リバウンドすることなくサイズダウンさせられます。
ただし顔がメインの施術です。「ハイフ(HIFU)でお腹や二の腕の脂肪は破壊できません【前提を勘違い】」
脂肪細胞を減らすなら
脂肪細胞を落とすのであれば、脂肪吸引によって物理的に落とすことが一般的です。
ただ、現在は「脂肪冷却-クールスカルプティング-」というメスを使わない技術もあります。
ダウンタイムがなく1回で20~25%の脂肪細胞を落とすことがでいます。価格もどんどん安くなってきているので「確実に痩せたい!」「リバウンドしたくない!」「けど脂肪吸引は怖い…」という人にはおすすめです。
また、事前にハイパーナイフなどの高周波をかけておくと、脂肪が小さくなって冷却効率がUPし大幅なサイズダウンが期待できます。